サッカーは試合をすることだ。
先日アップした記事子どもの権利とスポーツの原則 - Football is Like a Life!!に近い内容がタイムリーに上がりました。
この記事は是非ご一読いただいた上で、本編を読み進めていただけると幸いです。
この記事に登場するのが、私が尊敬する人の一人…
池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
ホームページ | NPO法人I.K.O市原I.K.Oアカデミー
その池上さんの著書は…
サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)
- 作者: 池上正
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/01/01
- メディア: 単行本
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この本に出会う前の私を振り返ると、選手にとってはとても良い指導者とは言えませんでした…今でも『良い指導者』とはどんな指導者か?と追求する日々ですが…
指導者になって数年たったある日、『これではいけない!』と思ったのが、とある試合のベンチに座っている時でした…選手が動かなくなったのです。おかしいな?何故だろう??と選手を観察してみたら、私の声に戸惑っている選手と、私が声を出した時しか動かない選手がいるのに気づきました…いつの間にか、私の声は選手の自主性を奪っていたようです。そこから、ひとまず黙って見守ることにしました。自分達でフォーメーションや作戦を立案できるようにキャプテンを中心に選手だけでミーティングするように促しました。あとはひたすら、口を挟みたい衝動を抑えました。すると、次第に自分達で口を開き、サッカーについて考えるようになり、試合で活き活きとした動きを取り戻すことができました。
その経験から、指導論について試行錯誤する毎日が始まり、ネットで検索したり本を読み漁ったりしていました。そのうちに池上さんの著書に出会うことになりましたが、いざ池上さんの本を開けると…まず目次を読んでドキッとさせられます。
「だからダメなんだよ!」抽象的な言葉で叱ってばかりいませんか?
…
「悔しくないのか!」負け始めると怒っていませんか?
……
「サッカー を最優先しろ!」子供に押しつけてはいませんか?
(さすがにここまでは言わないかな?)
「ちゃんと話を聞きなさい!」いつも世話を焼いていませんか?
…(これは今も直ってないかも)…
「右へパス!」「そこでシュートだ!」試合の間中、子供を煽っていませんか?
………
「今までこうやってきたんだから」古い概念のまま立ち止まっていませんか?
…とまあ、自分を省みると大体当てはまることだらけでしたが、この本に出会って『良い指導者』の概念を見せて頂いた気がして、近年抱えていたモヤモヤが晴れてきました。機会があれば是非こちらの本も読んでみてください!
タイトルにした
サッカーは試合をすることだ
は、池上さんが尊敬するオシムさんの言葉だそうです。ゲームが選手を成長させるのは、誰もが認める所だと思います。それを信じ、選手の力を信じて見守る事が『良い指導者』への第一歩かな、と思います…池上さんのような活動ができたら楽しいだろうな…と憧れながら目指していきたいと思います。
Enjoy Soccer Life!